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【People in Drones】フランク・マテッリーニさんの場合

People in Drones*シリーズで、わたし達はフリーランスのビデオグラファーで、British AirwaysOpenSkiesプログラムの委嘱作であるタイムラプス動画『Paris&New York』の作者フランク・マテッリーニ(Franck Matellini)さんにお話を聞きました。『Paris&New York』Vimeoのスタッフ・ピックの1つに選ばれ、75万件以上のビュー数を獲得し、多くの人気雑誌で特集されました。
世界を駆け巡るアーティストである彼はスキルを磨く間に出逢ったドローンの大ファンになりました。
ドローンがどのように彼の創作プロセス、芸術的感覚を変えたのか、またフランクさんが思い描くドローンの将来について語ってもらいました。


Franck Mantellini
Photo courtesy: https://www.matel.tv

SKYWALKER:自己紹介をお願いします。
フランク:私はビデオグラファーです。学校を卒業後、映画製作業界に入り、職を得てロンドンへ移りました。ロンドンでは、MPCというコマーシャル、ブロックバスター映画等のVFXを手掛ける会社でビデオエディターとして働いていました。2年後、私はカメラがとても好きだったので、自分一人で撮影する方法を学ぶことを決め、パリに戻ってフリーランスのビデオグラファーとして仕事を始めました。そうしてこれまで撮ってきたのは、殆どがコマーシャルや、フランス内外の観光に関する作品です。
私は方々を旅し、時には旅先を撮影することもあります。


Burgundy, FRANCE
Photo courtesy: https://www.matel.tv

SW:どのようにしてドローンの世界に入ったのですか?
フランク:私が飛ばした最初のドローンは同僚に借りたDJIのPhantom 2です。
今から3年前のことです。自分がバックパックを背負って旅するたった一人の撮影クルーだということを考慮すると、その機種は私にとって大きすぎました。
カメラもあまり良くなかったです。ジンバルもなく、撮影した画像も揺れた不安定なものでした。特にビデオを撮影することを思うと、実際の撮影に用いるのは難しかったです。私は自分自身に「もっと良い機種が出るのを辛抱強く待て」と言い聞かせました。テクノロジーの発達は速いとわかっていましたから。
DJIのMavic Proがリリースされた時、作品にいち早くその機種を使いたかったのですが、フランスでは買えなかったためアメリカまで行きました。
それから2年が経ちますが、Mavic Proは私の使う機材としてぴったりです。

SW:ドローンに関するどのような経験を積みましたか?
フランク:私は通常、ビデオ撮影を行なっています。ドローンのお蔭で、数年前には難しく、また高価だったアングルを作品の中で使えるようになりました。
フリーランサーとして私は撮影と映像編集の両方を行います。私はドローンを使った撮影が大好きです。
編集の際にも作品の中にドローンで撮影したショットを入れるのが好きです。空撮のショットによってビデオがより素敵な作品に仕上がります。
私としてはドローンが非常に好きですし、自分の仕事にとって素晴らしいツールです。今やドローンなしでは撮影できません。私の全ての作品製作にドローンが必要だと言えるでしょう。

SW:ドローン撮影を始めてからあなたはどこでドローンを使ってきましたか?
その中で何か困難を感じたことはありますか?
フランク:フランス以外では、モルディブ、アメリカ、ニュージーランド、ギリシャ、そしてモロッコで空撮を行いましたが、モロッコではドローンを飛ばせませんでした。私の代わりにドローンを飛ばすための現地のスタッフを雇わなければいけませんでした。モロッコには自分のドローンを持ち込んだり、クルーを連れて行ったりすることができません。


The Maldives 
Photo courtesy: https://www.matel.tv

SW:ドローンに関する忘れられない経験はありますか。
フランク:クライアントからの依頼でギリシャへ行ったときのことです。
私は動いているボートから撮影したいと思いました。非常に美しい風景でしたが、とても風が強く吹いている日でした。
充電が少なくなってきたので、ドローンを回収しようとしましたが、捕まえようとした時にまた飛んで行ってしまいました。
私はドローンを海の真ん中でなくしてしまうのではないかと怖くなりました。
わたし達は海の真ん中からドローンを飛ばしたのですが、着陸させようとした時にはその地点からは移動してしまっていたからです(自動帰還機能だと、ドローンは離陸した場所に戻るため)。私はなんとか着陸させようとしましたが、ドローンはボートの反対側にぶつかり、プロペラは壊れてしまいました。
この頃では、私は撮影に行く時、常にプロペラのスペアを何組か持って行きます。
予備のプロペラはあなたの命を救います!備えよ常に、です。


Navagio Beach, Greece 
Photo courtesy: https://www.matel.tv

SW写真と動画の撮影にドローンを使う時の大きな違いは何ですか?
フランク:芸術的な意味からすると違いはありませんが、技術的な側面からすると違います。写真撮影は適切な場所、アングル、良いライティングを見つければ完了です。でもビデオに関して言えば、カメラアングルをどうするべきかの始まりと終わり、そして動きを考えなければいけません。
また、ドローンとカメラを同時に動かさなければいけません。
それが難しいところです。

SW:ビデオ撮影はあなたにとって何ですか?
フランク:誰とでもコミュニケーションが取れる方法です。ビデオや写真であなた自身や自分の感情を表現することができます。ビデオや写真はあなたについて多くを伝えてくれます。

SW:ある日世界からドローンが消えてしまうとしたら、あなたの人生はどんな風に変わりますか?
フランク:ドローンと一緒に消えると思います(笑い)。ドローンがなくなってしまうという事態は間違いなく退化でしょう。ただ、私はビデオグラファー達が技術的に後退することはまずないと思っています。
結局のところ、ドローンはツールに過ぎないので他の道具を探すでしょうね。
とは言っても、一度ドローンの存在を知ってしまうと後戻りするのは難しいでしょう。

SW:写真撮影とビデオ撮影以外で、未来のドローンの活用法を何か予測できますか?
フランク:タクシードローンではないでしょうか。現在、ドローンは荷物を運ぶことができるので、そんなに遠くない将来、20年以内くらいには人を運べるようになるはずです。空はドローンでいっぱいになるでしょう。若い世代は楽しみにしています。
たくさんのドローンを照明に用いた、ドローンを使った花火も考えられます。
私は以前、ドローンを照明に使った長時間露光の写真を撮っている写真家を見たことがあります。フランスでは花火は大ブームです。現時点で花火に取って代わるようなドローンのライトショーはありませんが、わたし達フランス人がどれだけ花火が好きかを考えれば、また花火と比べてドローンのライトショーがいかに生態系に優しいかを考えれば、わたし達の次の関心事になるでしょう。
将来性ということになれば、ドローンは素晴らしいツールで限界はありません。


Interview with Franck Matellini, the freelance videographer Franck Mantellini via Skype on August 16, 2018. Photo by SKYWALKER Inc.

フランクさん、有難うございました。
独自の視点から生み出されるこれからの作品を楽しみにしています。
〔スカイウォーカー株式会社Facebookより抜粋〕

【People in Drones】*
「People in Drones」は、スカイウォーカー株式会社によるドローンに関わる人々への国際的なインタビュー・シリーズです。
彼らのドローンに対する探求・挑戦・そして表現方法を理解することを目的としています。
わたし達は、国際的なドローン・コミュニティの中にいる方々、ドローンに対する情熱を持っている方、専門性・創造性、そして影響力を持つ方々にお話を聞くことから始めました。
記事をご覧いただいたみなさんにとっても何らかの気付きがあることを願っています。