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【People in Drones】サリー・フレンチさんの場合

People in Drones*シリーズで、わたし達は世界的なドローン・コミュニティを先導する女性のオピニオン・リーダーの一人で、『The Drone Girl』としても知られるサリー・フレンチ(Sally French)さんにお話を聞きました。
北極圏への旅から帰ってきてすぐのタイミングで、サリーさんはドローンに初めて触れた頃の体験や、現在のドローン・コミュニティにおける女性参画の様相について話してくれました。


“The Drone Girl”- Sally French
Photo courtesy: http://www.thedronegirl.com

SKYWALKER:サリーさん、本日はお時間をいただきありがとうございます。
最初に簡単な自己紹介をお願いします。
サリー:ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻していましたが、卒業のためにもう一コマ授業を取ろうということで、ドローン・ジャーナリズムを選びました。
その授業ではドローン、規則、そして倫理について学びました。
私はドローンにすっかり心を奪われてしまったので、授業の終わりがドローンへの関わりが終わりとはならず、ごく自然にドローンに関するニュース、インタビュー、ドローンのレビューを公開する『The Drone Girl』というブログをスタートし
ました。
また、当時ドローンについて情報を探してもなかなか見つけられませんでした。
「ここでドローンを飛ばせますか?」「バッテリーについてはどうすれば良いのでしょうか?」というような質問にしっかりとした根拠をもって答えているものがなかったので、自分のブログではこういった質問に対応していこうと決めました。

SW:つい最近の北極圏への旅はいかがでしたか。
サリー:ドローンを飛ばすことから人々を遠ざけてしまう二つの要素があります。一つは規則がとても複雑なこと、もう一つは木や飛行機、人に衝突するような危険な場所では誰も飛ばしたくないということです。北極圏では規制はありません。本当に木すら生えていない、何もないところです。ドローンを飛ばしに行ったのですが、それ以上に珍しい体験の多さに驚かされました。海氷の上を自転車で走ったのですが、海の上で自転車に乗るなんて狂っていますよね。それから、白熊も見ました。一体どこなのかわからない場所の真ん中にいるときだったので、危険に晒されているような非現実的な気分でした。


Sally French in the Arctic Circle 
Photo courtesy: http://www.thedronegirl.com

SW:ドローンを飛ばし始めた頃に立ち返ると、女性だからこそ感じる困難は経験されましたか?
サリー:最初は恩恵を感じるところから始まりました。
ドローンが世の中に出てきた頃、自分の家の近くをドローンが飛ぶことについて抵抗を持つ人が多くいました。でも、もしドローンを操縦しているのが小柄なかわいらしい女性だったら、彼らもあまり怖く感じないでしょうし、家の近くを飛ばさないように言うときも丁寧に礼儀正しく対応してくれるでしょう。私は数人の男友達から、私と同じ場所でドローンを飛ばしていても怒鳴られたと聞きました。
とはいえ、空間の中に唯一の女性であるということで怖気付いてしまうこともあります。
あるドローン飛行のミートアップへ行った時に、男性20人に対して女性は私1人だけの参加だったことを覚えています。男性が飛ばしている時はお互いに見ないのに、私が飛ばす時は、全ての目が私に向けられていました。急に私が女性を代表しているような気がしてさらにプレッシャーを感じました。
ドローン業界には多くの無意識の偏見があります。以前私がドローンを飛ばしに行き、「こんにちは。ドローンを飛ばしに来ました。」と言うと「ドローンを飛ばしに来たようには見えないね。」と返事がありました。「ドローンを飛ばすように見える人ってどんな人たちだろう?」と思いました。私がドローンを飛ばすように見えないと言った人達は、女性を「ドローンを飛ばすように見える人」の中には入れていなかったのでしょうね。


Sally French teaches a young drone pilot how to fly a
DJI Phantom 4 drone in Golden Gate Park, Calif.
Photo courtesy: http://www.thedronegirl.com

SW:なぜそのような偏見があるのでしょうか?
サリー:マーケティング戦略によるものです。ドローンを飛ばす上で、男性にあって女性にはない要素は何もありません。それにも関わらず、企業は男性がドローンを飛ばしている写真をメインに使います。父の日のドローンセールがあるのに対して、母の日のセールはありません。おもちゃ屋さんでも、ドローンは男の子のコーナーに置かれています。もし女の子のコーナーに置かれていたとしても、それはバービー人形が付いたドローンだからです。こういったことが、わたし達の頭の中にドローンは男の子向けのものだと根深く浸み込ませています。
ドローンは男性にとって組み立てて楽しむものですが、女性にとってはもっと実用的な方向で楽しむ傾向があるように思います。なぜドローンを使う必要があるのか、とわたし達女性は考えます。ですから、プロモーションにもっと様々な実用的なドローン活用のケースを用いれば、さらに女性の興味を惹くことができるでしょう。

SW:女性のドローンユーザーを増やすために、わたし達に何かできることはありますか?
サリー:マーケティング資料に女性がドローンを飛ばしている写真を使う、というとても簡単なことから始められます。女性を参加させる素晴らしい方法です。
また女性に特別なサポートをするのも良い方法でしょう。女性のための連盟から提供される奨学金や、もっと多くのドローン・ランチョン・イベントを開催するなどです。このようなイベントは女性が疎外感を感じず、ドローン・コミュニティの一員であると実感することができる良い機会になります。
企業はミートアップや女性限定の「ドローン飛行日」を開催すると良いと思います。
また、サポートしてくれるグループを持つことも重要です。最も人気のある女性限定のドローン・グループ「Amelia Dronehart」は、質問したりディスカッションしたりできる素晴らしいコミュニティです。他にも「Woman and Drones」のような女性グループがあります。このような女性のドローン・グループは本当に活発で、ミートアップと年に一度のアワードプログラムも開催しています。


An aerial view of the Japanese Tea Garden in San Francisco, Calif.,
taken with a DJI Phantom 4 drone.
Photo courtesy: http://www.thedronegirl.com

SW:何かサポートがあればと思ったことはありますか。
サリー:私自身は自分が何をやっているのかわかっていなかったのです。幸い、私はとても社交的なので、質問をするのに抵抗がありませんでした。当時はロサンゼルスに住んでいたので「LAドローンパイロット」とグーグルで検索してドローンのスタートアップを見つけ、「次回、飛ばしに行く際に私も一緒に行っても良いですか?」と尋ねました。彼らは喜んで受け入れ、私からの質問にも答えてくれました。そこでどうやってドローンを安定させるかを教えてもらいました。
私のように社交的な性格でなかったとしたら、状況はもう少し難しかったかもしれません。
でも、現在では、オンライン・コミュニティはとても素晴らしいものになっています。実際に他の人に会わなくても、誰でもオンライン上で質問ができます。

SW:今後のブログの目標は何ですか。
サリー:ビジネスの視点からいえば、主な目標は、ブログをさらに成長させてより多くの方々にアプローチすることです。ただ、個人的なレベルで言えば、もっと多くの女性にこの業界に参加してもらうこと、そして女性達が疎外感を感じずにいられるための力になりたいと思っています。
ブログの中でできるだけ多くの女性の写真を使うようにしています。
例えば、警察官のドローン活用法について記事を書く時、女性警察官がドローンを飛ばしている写真を長時間にわたって探しました。
メディアはパワフルです。連盟が基調演説を誰がすべきか決める際は、誰の発言がニュースの中で最も引用されたかを考慮します。そして往々にしてそれは男性専門家ということになります。しかし、女性専門家も存在するので、私はいつでもインタビューを受けられるようにスケジュールを調整し、受けたインタビューを引用するようにしています。
私は、女性達の声がきちんと届いているかを確かめたいという個人的な情熱を持っています。

SW:最後に少し変わった質問ですが、もしドローンを動物や人間、他の何かに例えるとすれば何でしょうか?
サリー:これまでに聞かれたことがない質問なので、準備ができていないですね。
そうですね、ドローンはパスポートのようなものだと思います。どこか他の場所へ行って、何か新しいことを試して、新しい視点を開いてくれるきっかけになるものです。
行ったことがない場所へ行こうとすればパスポートが必要なように、よく知っている場所でも違う角度から見ようと思えばドローンが必要なのです。

サリーさん、有難うございました。
女性ドローン愛好家の代弁者として更なるご活躍を楽しみにしています。
〔スカイウォーカー株式会社Facebookより抜粋〕


Interview with Sally French, the founder of “The Drone Girl” via Skype on July 26, 2018.
Photo by SKYWALKER Inc.

【People in Drones】*
「People in Drones」は、スカイウォーカー株式会社によるドローンに関わる人々への国際的なインタビュー・シリーズです。
彼らのドローンに対する探求・挑戦・そして表現方法を理解することを目的としています。
わたし達は、国際的なドローン・コミュニティの中にいる方々、ドローンに対する情熱を持っている方、専門性・創造性、そして影響力を持つ方々にお話を聞くことから始めました。
記事をご覧いただいたみなさんにとっても何らかの気付きがあることを願っています。